こちらはいただいた相談やあるあるなお悩みにちょっと辛口でズバッと答えていく新コーナー
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旦那が長い休みになると喧嘩ばかり。定年退職後二人でやっていける自信がありません…
結婚して8年経つまだ子供のいない夫婦です。新婚の時期はそうでもなかったのですが、最近は旦那が長い休みになって一緒にいる時間が増えると、喧嘩ばっかりになってます。お互い仕事している時間はいいのですが、これが退職して二人とも家にいることになったら、どうなるんだろうとたまにゾッとします。愛情が無いのとはまた違うんですけど、長い老後期間を乗り越えられるか、今から不安。何かコツとかあるのでしょうか。(女性/36歳/学校事務員)
長年夫婦をやっていると、ささいな事で口論になりますよね。
よく分かります。年を取る程、お互い頑固になり引くに引けなくなる。
そんな光景を思えば、定年後が不安になるのもよくわかります。
しかし、嘆いてばかりも居られません。
これから、残りの人生を考えれば、嫌な思いより楽しい思いをしながら暮らせた方がどれだけいいかわかりません。
俗に、世の定年男性は、長く社会で働き続けた為に、家庭における社交性に乏しいと言われています。
会社ではいばり散らしていても、定年後はごみの出し方さえ分からない、冴えない親父になる事が多いそうです。
そうなると、間違いなく、定年後は奥様の方が優位にたてます。ここは、作戦をじっくり練って備えて下さい。
就職活動、婚姻活動、に続く老後活動。就職活動は早めに取りかかった方が得るものが多かったように、よりよい老後の為にも早めに準備するに越したことはありません。
定年後の過ごし方は大きく分けて、二通りあると思います。
ひとつは共通の趣味を見つけて、趣味を通じつつ二人で一緒に行動していくパターン。
ふたつめは、お互いの距離をおいて、たまに一緒に過ごすパターン。
前者は、定年後に友達がいないご主人が多いです。
定年になってやることがない、遊ぶ人もいない…。
そんな寂しさを覚えると、やはり奥様がいてよかった、と思い直す人が多いようです。そこで完全に奥様主導に切り替わります。
旦那様の人格も柔らかくなり、奥様と一緒に旅行に出かけたり、一緒にスポーツを楽しんだりする。
主導権が奥様になりますので、以前よりずっと過ごしやすくなります。
どうしても喧嘩になりやすい夫婦は後者です。
距離を置くためには、旦那様に、余生を過ごす為の趣味を早めに見つけて準備してもらうこと。
釣りが趣味という夫を持つ知人は、釣り堀宿の長期利用情報を早めに取得し、夫に提供しました。
夫は定年後、ほぼ毎日釣り堀宿で釣り三昧の生活をするようになりました。
食事も掃除も宿の方がしてくれ、彼女はたまにそこを訪れ、週末を一緒に過ごしたり、ご主人もたまに実家に帰って家族と過ごしたりするそうです。
この生活は定年前より距離が出来て、本当にいいそうです。
これは、極端な例かも知れませんが、お互いの時間が束縛される事なく過ごせるよう今から考えておく事が大切。
定年後の生活例がたくさん掲載された情報誌を早めに調べて、自分たちに合うスタイルをお互いで考えていくことが重要です。
それと、もうひとつ熟年の夫婦が気をつけなければならない事があります。
よく中国の書物には、龍が出てきます。通常、龍は大人しい生き物とされていますが、喉に一枚だけ逆さに生えている鱗があるそうです。
その鱗に触れると龍は火を吹き化け物に変身します。
だから「逆鱗」という言葉ができたそうです。
夫婦は、その逆鱗に触れないよう、注意しなければなりません。
男性にとっては、過去の女性関係とか、女性にとっては実家の家族問題、など、お互い触れてほしくない「鱗」の一枚には絶対に触らない事。
これも熟年夫婦がうまくいく秘訣です。
熟年夫婦は長く戦ってきたバッテリーのようなもの。
苦しい時もたくさんあったけど、それもすべて良き思い出話として語り合いながら過ごせる最良のパートナー。
ご自分たち夫婦に一番あった過ごし方を模索しつつ、よき晩年をお過ごしください!